王道中の王道 "僕のヒーローアカデミア"
少年誌の王道中の王道。
世界人口の約8割が超人的能力"個性"を持つ超人社会時代。
ヒーローの卵たちが、それぞれの"個性"を武器に、襲い来る"敵"(ヴィラン)に立ち向かう。
勇気、友情、成長、その他…
少年誌の王道的要素が、全て揃っていると言っても過言ではない。
その中でも「成長」が一番のテーマだ。
自分はどんな人間なのか。どんな自分になりたいのか。どんなヒーロー像(=理想の姿)を描くのか。
それぞれのキャラクター達が自分自身と向き合い、自分なりの答えを出し、成長していく。
成長するのは、ヒーローだけではない。
敵(ヴィラン)ですら、戦いの中で学び、考え、より強敵となっていく。
この、ヴィランも成長していく、というところが結構好き。成長といっても、悪役なので、どうしても歪んだ成長にはなってしまうのだが、悪役さえも自分で考え、答えを出して、行動していくというシナリオは面白い。
ヒーローとヴィラン、それぞれの考え、それぞれの想い、それぞれの成長がぶつかり合う。
どちらが勝つのか分からない、手に汗握る戦いがある。
少年誌王道でありながら、人間の内面とか思いのすれ違いとかも結構描くこの作品。
そうはいいつつも、王道的バトル、王道的キャラ、王道的ストーリーに満たされしこの作品。
ありそうでない、王道。
王道マンガを読"覇"するなら、避けては通れない作品だろう。
三国志の英雄、劉備は"倭人"だった??!
三国志の英雄、劉備玄徳といえばご存知のとおり、黄巾の乱の鎮圧で功績を挙げ、その後は各地を転戦し、諸葛亮の天下三分の計に基づいて益州の地を得て勢力を築き、後漢の滅亡を受けて皇帝に即位して、蜀漢を建国した。その後は、魏・呉・蜀漢による三国鼎立の時代を生じさせた… (wikipediaより…)
その人物がまさかの"倭人"???
"覇-LORD-"
こりゃとんでもないマンガだ。
どれくらいとんでもないかというと、このぐうたらな筆者を、ブログ作ってマンガ書評しようかなー、と一念発起させるくらいとんでもないマンガである。
"覇-LORD-"
主人公が登場するなり、女王に対してめちゃかっこいい台詞をかまして、覇を極めるため大陸に渡る。
イチモツを怒張させていながら、これ程のかっこよさを出せる人物はなかなかいない。
このマンガのとんでもないところは、劉備が倭人であるとか、"覇-LORD-"というネーミングの潔さとか、そういうこともあるが、それだけじゃない。
主人公劉備の"義"が、熱のようにして他のキャラクター達に伝わり、それぞれの情熱が動き出していく。
劉備だけじゃない。どいつもこいつも、かっこよすぎるのである。
正直なところ、最初は、関羽の頭飾りとヒゲが凄く気になって話が頭に入ってこないこともあったが、すぐにそんなこと全く気にならなくなるほどの面白さ。涙あり、感動あり、エンターテイメント性も十分の作品。
"覇"を極めんとする者なら、読んで損はないだろう。